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mooncuproof#12

「いつか産まれてくるワタシタチのための時空間コラージュ

2019年 11月30日〜12月1日

於:板橋ファイト

 

キュレーション:萩谷至史

​参加アーティスト

 

鈴木恵里(美術家)

TOW(ミュージシャン)

ニシノユキコ(映像作家)

中村ひより(俳優)

萩谷至史(劇作家・演出家)

ポーラは嘘をついた(劇作家・演出家)

吉田祥平(写真家)

米島史子(振付家・ダンサー)

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「す、が、ある。帰るべき、巣、が、鳥にはある。どこかに、この世界の、どこかに。巣。巣、の中にいる鳥、は、ひろーーーーい空、を、眺めながら、果てしなく遠ーーーーくに、ある、大陸を夢見る。家族、と、身を寄せ合って、小さな、巣、あたたかい、中で、遠ーーーーく。いつか、飛び立つ、大陸。どんな色か、とか、どんな匂いか、とか、どんな温度か、とか、はわからないけれど、ただ、確かに、大陸が、そこにある。と、いうことだけ、を……私、は、巣のなかにいる……夢、を、見る。」

 

 

胎内や殻の中にいるこれから産まれてくる生命は、いつ・どこで・どのように自分がこの世に誕生するかを知ることはできません。しかし、時が来たら、未知の世界に産まれていかなければいけません。

現在を生きる私たちも、未来、いつ・どこで・どのようなことが自分に起こるかを知ることはできません。しかし、時の流れとともに、一秒一秒、未知の世界に進んでいかなければいけません。

 

そう考えると、人間が未来に進むことは、生命が誕生することに似ているような気がします。

胎内や卵の中や現在に留まることは、もしかしたら安心できるかもしれません。しかし、生きている限り、未知の世界に「産まれ続け」ます。事件・災害・戦争・死、、、たとえ、自分にはどうにもできないような不条理なことが待ち受けていようと誕生を繰り返さなければいけません。

 

ならば、私たちは、どうやって生きてけばいいのでしょうか。

 

 

「私たちは歩かなければいけない

    笑ったり、怒ったり、泣いたりしながら。」

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